第十話 他愛のないこと

 

彼氏はいる

でも、人を愛することに自信はない

 

一緒に生活を共にしながらも、同じ空間で息をしながら通りを過ぎていく救急車の音を聞きながら、そんなことを思う。近くに止まったな。

 

いつも迎えに来てくれないかな、って思ってしまう

 

 

 

 

漫画を読むのすき。いろんな感情が文字になって表現されてるから。疑似恋愛の感情を私も経験出来てる、そんな気がしてくるから。文字は嘘をつかない、とはよく言ったものだ。でも読めど読めどその気持ちに寄り添うことはできなくて読めば読むほどむしろ私の心は孤立していく。まるで冬に佇む葉っぱの落ちた細い木のように感じる。木枯しに吹かれてるのがお似合いよ。と言っても現実は細い気なんかじゃいられなくて太い太い大根だけどね。

 

感傷的になる

漫画は好きで、でも寂しいものだ

 

心がかさつく。カラカラと落ち葉が吹かれていくそんな感じ。